前回までの記事で、Shadeを使ったアニメーションの制作は完了しました。
今回は、その応用として、作ったアニメーションを「素材」として使用する方法をご紹介します。
一つめは、アニメーションを「バックドロップ」に利用する方法です。
まずは、モーション設定したファイルを用意します。
今回は、以前の記事で作った蝶々の飛び回るシーンを使い回すことにしました。
モーション設定を施した蝶々をコピーして、移動・回転で配置しただけの簡単なものです。

【蝶々が飛び回るシーンを用意】
では、バックドロップに動画を読み込みましょう。
手順は、静止画のバックドロップと同じです。
レンダリング設定の「イメージ」にあるバックドロップに、静止画を読み込むのと同じ要領で、
前回の記事で完成した動画を読み込みます。
この時、注意したいことは、静止画の時と同様、
レンダリングサイズと、バックドロップのサイズをそろえておくことです。
あと、読み込むのは動画ですから、どうしてもファイルサイズが大きくなってしまいます。
「外部参照」が無難かもしれません。
それから、「バックドロップ」にチェックを入れるのを忘れないでください。

【バックドロップに動画を読み込む】
バックドロップが綺麗に合成されるよう、基本設定の「背景を描画」のチェックを外したら、
あとはアニメーションレンダリングを実行するだけです。

【背景を描画のチェックを外す】
いかがでしょうか。
背景部分に、前回作った動画が合成されているのが分かります。
動画編集ソフトを持っていなくても、手軽にShadeを使って動画の合成が出来ますので、
使い方次第で、面白い表現が出来ると思います。
動画を素材として使う、二つめの方法は「テクスチャ」に利用することです。
今回は、私の手持ちのデータを使って、図のようなシーンを用意しました。

【シーン作成】
このシーンの中にある、おもちゃのようなテレビの画面に、
バックドロップの解説で作った動画を貼り付けたいと思います。
では、画面部分の自由曲面の表面材質設定をしましょう。
基本的に、静止画のテクスチャを読み込むのと同じ手順です。
基本設定等は、好みの数値にしておいて下さい。
そして、マッピングのレイヤー1を「拡散反射」にして、
イメージ部分に動画ファイルを読み込めばOKです。

【テクスチャに動画を読み込む】
このファイルもアニメーションレンダリングしてみましょう。
いかがですか?
テレビの画面に、前回制作した動画がはめ込まれたのが分かります。
このように、作った動画は素材としても活用が出来ます。
せっかく苦労して作った動画ですから、応用を利かせて、いろいろ楽しんで下さい。
さて、これで、アニメーション制作の記事も終わりになります。
静止画の記事の最後にも書きましたが、
私がご紹介した手順は、あくまで「一つの方法」であって、これがすべてではありません。
いろいろなアプローチがありますし、他にもいろいろな機能があります。
皆さんが、ご自身で、自分に似合った手法で作品を作ってみて下さい。
そして、作った作品をどんどん発表して下さい。
shadeには、ユーザーが集うコミュニティも沢山ありますし、
そうした場で感想やアドバイスをもらうことは、次の作品の糧になると思います。
作品を作るだけでなく、そうしたコミュニケーションも是非楽しんで下さることを期待しております。
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