Z値を使った奥行きの表現1

Z値を使った奥行きの表現1

今回も、前回と同様Shadeから少し離れて、
作品をブラッシュアップさせるための2D技術について、解説したいと思います。


今回はZ値というものを使って、奥行きを表現します。
Z値というのは、奥行きの情報を白~黒の濃淡で描いたものです。


Z値を保持するにチェック


レンダリング設定の「その他」にある、「Z値を保持する」にチェックを入れて
レンダリングしておけば、Z値が書き出せるようになります。


霧のような霞んだ奥行きを表現する

では、早速始めましょう。
今回は、霧のように遠くに行くほど色が霞むようにして、奥行きを表現しましょう。


まずは、前回同様、レンダリング画像を保存します。

今回はPSD形式で保存します。
この時、「Z値を保存」にチェックを入れてOKをクリックして下さい。


PSD形式での保存ウインドウ


もし、ここのチェックを忘れてしまった時は、イメージの上で右クリックし
Z値を抽出」を選択し、その画像を別ファイルで保存して下さい。


Z値を抽出


チャンネルの選択

レンダリング画像が保存できたら、次はPhotoshopでの作業になります。
保存したレンダリング画像をPhotoshopで開いて、「チャンネル」を確認しましょう。


アルファチャンネル2が、Z値の画像になっているのが分かります。
手前が黒く、奥に行くほど白っぽくなっていますよね。


アルファチャンネル2にZ値


なお、もし、先ほどZ値を別ファイルで保存した方は、
新規チャンネルにZ値の画像をコピー+ペーストして下さい。


では、引き続きチャンネルをRGBに戻して、作業しましょう。
「選択範囲」から「選択範囲の読み込み」を選び、「アルファチャンネル2」を選択して下さい。


選択範囲の読み込みでアルファチャンネル2を選択


塗りつぶしツールを使った色の流し込み

後は、新規レイヤーに、「塗りつぶしツール」で白っぽい色を流し込んでやればOKです。


新規レイヤーに色を流し込む


Z値の白いところには色が流し込まれ、黒いところには色が付きません。
したがって、奥に行くほど白く霞んで見えるようになります。


あとは、このレイヤーの「不透明度」を微調整してやれば完成です。
下図では、私は不透明度を80%くらいに調整しました。


完成画像


いかがでしょうか。

実際にテーブルの向こう側で色が霞んでしまうほどの霧は、あまり考えられませんが、
この手法は森のようなシーンに合っていますので、覚えていて損はないでしょう。


FogPlusのプラグインとフォグの機能について

実は、こうした霧をShade側の操作だけで表現することも可能です。
FogPlusと言う優良なプラグインが有ります。


FogPlus画面


ただ、残念なことに、プラグインなのでBasicでは使用することは出来ません。


一方、Shadeの標準の機能で「フォグ」も有ります。
これは無限遠光源の詳細設定の中にある「フォグ」というスライダを上げる事で使用できます。


Shade標準機能のフォグ


しかし、レンダリングをしないとその効果が確認できませんので、
気に入った表現が見つかるまで何度もレンダリングせざるを得ない場合あります。

レンダリングには時間が掛かりますので、効率的ではない場合もあるのでご注意下さい。
(上手くフォグの機能を使えば、下図のような表現もできます)


Shade標準機能のフォグによる完成画像


労力や時間を考慮し、効率の良い方法を選んで、より良い作品を作れるようになって下さい。


次回ももう少し詳しく、奥行きの表現として、ピンぼけのような効果を付ける方法を解説します。

>>36.奥行きの表現2の全文を読む

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